企業理念
株式会社らいさすは、コメディカルスタッフの潜在能力を活用し、
在宅の高齢の人や障害のある人の生命、生活、その人らしい人生を支える
社会基盤を積極的に整備していきます。
その結果、当社の活動が住みやすいまちづくりや
コメディカルスタッフの職域拡大の一助となれば幸いです。
設立趣意書
■高知県の抱える在宅医療・介護問題には以下の5つの要素があります。
①高齢化の進展
高知県の高齢化率は25.9%(平成17年国勢調査、全国第3 位)と高く、全国よりも10年進んでいると言われています。高齢化の進展は、要介護者の増加だけでなく、介護者の高齢化により在宅における介護力の低下にもつながり,安心・安全な普通の暮らしの実現が危ぶまれます。
②要介護者の重度化
介護保険の認定を受けた要介護者は年々重度化しており、本来の介護保険の理念である自立支援・介護予防が必ずしも実現していません。このため、県下の多くの市町村の介護保険財政は厳しい状況にあります。
③医療依存度の高い要介護者の在宅移行
近年、医療依存度の高い要介護者、例えばガン末期や難病患者が、病院や施設から自宅に帰ってくるケースが増えてきています。この場合、自宅で様々な医療的な対処が必要とされ、24時間365日の質の高い医療提供体制が求められます。
④療養病床の削減
国の医療制度改革によって、高知県の5,000床の療養病床が平成23年度末までに削減されます。現在、療養病床に入院している患者は施設又は在宅への移行の必要性に迫られています。
⑤医療法人の在宅サービスの撤退
県内の医療法人が経営的な問題や人員確保の困難により、在宅関連の医療・介護サービスの運営から次々と撤退しています。県民の生活不安の原因となっています。
■このような問題を放置しておくと、高知県は住みにくい地域になるでしょう。病気や障害を持つと、自分らしさが失われ、不本意な状態で人生の終焉を迎える・・・。
■このような現状に対し、高知で生まれ育った土佐人として、医療人として、決して納得がいきません。
■だからこそ、「株式会社らいさす」を設立しました。「らいさす」とは「Life Support Systems」の略で、住民の生命・生活・人生を支える社会基盤作りが当社の事業テーマです。理学療法士や看護師等のコメディカルスタッフが中心の各種健康増進サービスを展開し、病気や障害があっても自分らしい生活が自宅でおくれる安心の街づくりに積極的に貢献していきたいと考えています。
■従来、理学療法士や看護師等のコメディカルスタッフは、医療機関や介護施設の中で医療保険や介護保険を制度的な背景とし活動していますが、それ以外の形でも社会貢献ができる潜在能力を持っていると考えます。既存の枠に縛られない自由な発想で、「株式会社らいさす」は新しいサービスを創造していきたいと考えています。病気や障害があっても、自分の住み慣れた家で暮らし続けることができる、単なる延命でなく自分らしく長生きをすることができる、そんな住民の希望を未来につないでいく事業を展開して行きたいと思います。
■そして、高知県でのこの取り組みを全国に発信し、日本の高齢化や在宅医療の推進におけるコメディカルスタッフの積極的な参画モデルとして地域活性化の一助としていきたいと考えています。
平成19年12月27日
代表取締役 吉良健司